がん検診とコロナ
検診受けてますか
足利、また近隣の太田市のコロナ警戒度レベルがステージ1に引き下げられましたね。
毎日足利市から届く感染者推移のラインで新規陽性者0人が続き、ほっとしています。
私の働く日赤も徐々に日常診療を取り戻しています。
そんな中、朝日新聞で2020年のがん診断件数は8万660件で前年比9・2%減という記事を見つけました。がん種別では、減少幅が多い順に胃がん(13・4%減)、大腸(10・2%減)、乳(8・2%減)、肺(6・4%減)、子宮頸部(4・8%減)だったそうです。
私の専門の消化器内科で軒並み診断率が落ちており、おそらく感染対策もあり内視鏡での検査が減っていた影響もあると思います。
同記事では五つのがんで、全国で4万5千人ほどの診断が遅れていると推定されています。
(朝日新聞デジタル2021年11月4日コロナで受診控え影響か、がんの診断9.2%減少 死亡率の増加懸念)
また癌研究センターのホームページでは緊急事態宣言が発令された2020年4~5月にかけて日本国内の病院での平均外来患者数や平均在院患者数が減少したことが厚生労働省から報告されています。
海外でも同時期にがん検診数が3-8割減少したことに伴って、がんの新規診断数、治療開始数が4割前後減少したことが示されています。
実際、わたくしの実感としてもより癌が進行した状態で見つかるケースも増えている印象です。
なかには今まで毎年検診を受けていたのに、去年だけコロナで受けられず、今年になり進行癌で発見された気の毒な患者様もいらっしゃいました。
市民の努力もあり、コロナを乗り越えつつある今だからこそ、自分の身体にもう一度目を向けてみませんか。
当院でも胃カメラ、大腸カメラ、腹部エコー、CTなど検診の評価項目は網羅して調べることができます。
この機会にぜひ、相談にいらしてください。
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