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大腸カメラはどうして必要なの?いつ検査するの?ポリープは??

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「おなか」のお話―漆原史彦医師より―

●大腸カメラはどうして必要なの?
いつ検査するの?ポリープは??

大腸カメラを受ける大きなメリットの一つは大腸がんの予防になります。
実際、大腸カメラを一度でも受けたことがある人の大腸癌死亡率は、受けたことがない人の0.3倍、つまり7割減という驚異的なデータもあります。(Reiko Nishihara, Ph.D.(2013), Long-Term Colorectal-Cancer Incidence and Mortality after Lower Endoscopy, N Engl J Med 2013;369:1095-1105. https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1301969)

これは大腸ポリープを放置すると大腸がんになる可能性があるからです。

大腸がんは加齢や家系が原因で発生しやすいことが分かっており、バランスの取れた食事や適度な運動で予防効果があるといわれているものの、化学的根拠には乏しいのが実状です。

その中で大腸がんは‘’良性の大腸ポリープを介して発がんする‘’という考え方が現代の医学において主流です。

がん化のリスクがある大腸ポリープ(腫瘍性ポリープ、多くは腺腫(せんしゅ)と言われるものです)は、およそ5〜10年ほどかけて大きくなり、大腸がんになるとされています。10mmを超える腫瘍性ポリープの癌化率は10-25%と言われています。

癌化してしまうとその進行の程度によって手術や抗がん剤治療が必要になり、場合によっては命にかかわります。内視鏡治療が可能でも入院が必要になってしまうため、できるだけがん化する前の、小さなポリープの段階で発見、治療することが重要となります。

大腸ポリープの段階では自覚症状はほとんどありません。

大腸がん検診で一般的に行われる便潜血検査では感度が低く、ポリープの段階では約30%しか陽性にならず、陽性反応が出る頃にはすでにがん化しているケースが多いです。

そのほかCTやPET検査を行う場合もありますが、やはり感度は低く、またポリープが疑われたときは結局、大腸カメラを受けなければならないため患者様の負担も大きくなってしまします。

大腸カメラは検査と同時にポリープ切除も行うことができ、患者さんの身体の負担が少ない治療法です。

また当院では2025年4月よりAIを搭載した内視鏡による診断サポートを導入しており、これによりポリープの発見率は7%上昇するといわれています。より早期のポリープ発見・切除ががん化だけでなく、入院や手術のリスクを防ぐことを期待しています。

ただしすべてのポリープを切除する必要はなく、発見したポリープの中からがん化するリスクのあるもの、すでにがんを疑うものかを診断する技術が重要です。

またポリープ切除には出血などのリスクもあるため、止血処置や予防などの対応が必要になります。

当院では日本有数の内視鏡認定機関で修練を積んだ内視鏡専門医による診断、治療を行い、より安楽、安全な検査を心がけております。

これから大腸カメラを受ける方や、ポリープの検査、切除を検討されている方はお気軽にお問い合わせください。


お問合せ・お申し込みは TEL:0284-70-7177までお電話ください。

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