「おなか」のお話―漆原史彦医師より―
●なぜ大腸内視鏡の再検査が必要なのか?
大腸ポリープや大腸癌は比較的ゆっくりと発育するため、急速に悪性の病変が出現する可能性は低いと言われています。
初回の大腸内視鏡検査で異常無しと診断されて、まずはほっと安心されたご記憶を持たれている方もいると思われます。
しかしながら、残念なことに大腸内視鏡検査で見逃されてしまうポリープや癌病変も全国的に多々有ることも確かです。
癌死亡者の女性の1位、男性の3位が大腸癌という現実は内視鏡医にとっては悔しい限りです。
海外の研究報告では大腸ポリープの20%近くが発見を免れ、10㎜以上のポリープでさえ2%は見逃しがあるとされています。
大腸癌の治療を受けた方は年一度の検査は勿論ですが、大腸ポリープ切除術を受けて良性だった方も、年齢・ポリープの 性状、・大きさ・部位・個数などを踏まえた上で、
担当医師の指示に従い1~3年に一度内視鏡検査を再度受けて下さい。
うるしばらクリニック内視鏡検査担当医
【上部消化管(胃・十二指腸内視鏡)】
漆原 邦之 (うるしばらクリニック院長 内視鏡専門医)
藤﨑 眞人 (元足利日赤消化器外科部長)
【下部消化管(大腸内視鏡)】
漆原 史彦 (昭和大学横浜市北部病院消化器センター所属)
鈴木 佳透 (足利日赤 消化器外科)
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